第8回 ハナムラチカヒロ氏 + 飯島ツトム氏 社会を変えるまなざしの力(1)
出会い
ーフューチャーラボラトリでインターンを2年ほどさせていただいていますが、テクノロジー中心の会社と思っていたところに、ブランディングや、アートを手がけられているご両名と橋本さんが仲良くされているのは、最初大変不思議だったのですが、出会いのきっかけは何でしたでしょうか?

京都大学 総合人間学部
渡部友紀
ハナムラ
このフューチャーラボラトリ解剖学の第3回でインタビューされている、保育園ベンチャーのチャイルドハート 木田社長がきっかけです。
フューチャーラボラトリ解剖学 第3回記事
チャイルドハート(HP)
「こうべイクメン大賞」という男性の育児参加を応援する取り組みでプロデューサーをしているのですが、木田社長とそこで出会って、木田社長曰く「ハナムラさんをすぐに橋本さんに紹介しなければ・・・」と思ったそうです。
こうべイクメン大賞(HP)
橋本
まさに女性の直感、感性のなせる技ですね(笑)
ハナムラさんとの最初の出会いで一番印象に残っているのは「ひと・こと・もの・かね」のお話です。「ひと・もの・かね」というのが従来の枠組みだが、本来は「ひと・こと・もの・かね」である、とおっしゃっていました。これがフューチャーラボラトリの考え方と非常に重なったんです。

株式会社フューチャーラボラトリ
代表取締役社長
橋本 昌隆
幅広いネットワークの中でいろんな「ひと」が集まって、「こと」が起こり、「もの」ができてやっと「おかね」。これはフューチャーラボラトリを端的に表しています。テクノロジーの発展とその意味付けとがあいまって、「技術が悟る」つまりイノベーションが起こる。直感的にハナムラさんと組んだら「すごいこと」が起こると思いました。
ー飯島さんとはどんなきっかけですか?
橋本
仲良くしているベンチャーの社長がいらっしゃいまして、飯島さんは、当時その会社のブランディングをされていて、それが最初です。
2回目にあった時に、その場に新しい人がいらっしゃったのですが、なぜか飯島さんが私の紹介をしてくださって「橋本さんはすごい人なので、是非仲良くなってください。」と言われて、まだ飯島さんとも2回目なのに、そんなに高評価を頂いていることにびっくりしました(笑)
飯島
本質に対する忠誠ということにフォーカスできるかどうかですね。現代では、お金に対しての忠誠だったり、会社に対しての忠誠だったり、親に対しての忠誠をだったり、と本来のあり方が捻じ曲がって居るんだろうなと思っていました。
お金でも親でも会社でも社長でも物でもなく、、、ということを「本質へ忠誠を誓う」という言葉に集約しています。すべての営みの中でとても大切なことだと考えています。
それが、橋本さんの中で芽生えそうだったのです。
橋本
飯島さんの「本質に忠誠を誓う」という言葉は、本当に衝撃的でした。本質というものに対して仕事をしていきたい、と強く思いはじめ、この1年でいろんな事が変化しました。