第3回 木田聖子氏 保育ビジネスには、保護者・保育士・経営者、3つの視点が必要。夢を追い続ける!ベンチャー・ドリーマーが語る(3)

時代が求める女性の労働力に、需要高まる企業内保育

―――橋本社長との出会ったきっかけと、最初の印象をお聞かせくださいますか?

 

木田

 4、5年前にベンチャーのプレゼンテーション大会がありまして、そこでお互い、前に出てプレゼンしたんです。そのときはじめてお目にかかりました。印象は、固い! けど、いい人という印象。なんかいつもピシーッと立っていませんか?

 

橋本

 (笑) 合気道をやっていたもので。最初にそういう立ち方のトレーニングをするんです。その頃はまだ開業の前で。開業の準備をしていた頃で、その時はフューチャーラボラトリの事業計画をプレゼンしたんです。

 

―――最初からお互いのビジネスに興味を持ったのですか?

 

木田

 正直にいいますと、「ポスドク」の意味がわからなかったし、ポスドクという言葉自体はじめて聞いたということもあって、興味が沸かなかったんです。それがあるとき、ポストドクターについて書いている新聞記事を見つけまして、それを読んで理解しました。それで、すごい素晴らしい仕事をされているんだな、と思ったんです。しかも、社会問題になっているポストドクターに焦点を当てて、誰も目につけないところに着目している事業内容にあらためて興味を持ちました。

 

橋本

 僕の方はとても興味があって、地元ということもあって、後日、施設を見学させていただきました。まず、加古川の施設にびっくりしました。クオリティが高い!また、海と明石海峡大橋しか見えない舞子の園がとてもいいんです。本当にいいところ。これを見て、公立の保育園や幼稚園は一体なにをやっているんだろうと思いましたね。そして、それ以上に、それらの施設がちゃんとビジネスとしてまわっていることに驚きましたね。木田さんはこれまでどうやってきたんだろうとますます興味を持ちました。

 

木田

それをきっかけに、いまはいろいろな方を紹介していただいていまして、大学内の院内保育とかで、大学関係者の方とか。橋本社長の人脈とネットワークの凄さにはいつも驚かされます。

 

―――橋本人脈バンクですね(笑) では、二社がコラボレートするとしたら、どんなコラボレーションが想定できますか?

 

木田

 いろいろなことが考えられると思いますが、例えば、最近、ベトナムに進出している日本企業での企業内保育について、何度かベトナムに行っているのですが、ベトナムの方たちはとても勤勉ですので、ITの進展も目を見張るものがあります。そういう方たちの中にもポスドクの問題があると思います。

 私たちが現地の工場内に企業内保育園を作り、そちらの工場とフューチャーラボラトリが提携して、人材の活用を行ったり。そういったことができたらおもしろいでしょうね。

 

橋本

 事実、そういうところでこそ、高度な人材をコーディネートする必要があるのですが、今のところ国内で忙しく、海外にまで手を付けている暇がないんです。そういう点では、木田社長とともに海外にも進出できればと考えています。

 

 ご存知のように日本はいまやエネルギー、食料自給力がとても低くて、かなりの部分を海外に頼っています。そして、その代わりになにかを売らなければいけません。それができないと国が破綻することだってありえます

 

 大手のメーカーの製造業が、優秀な工業製品を輸出することで成り立ってきたこれまでのスパイラルが崩れてきていて、そういったマイナス面が、ポスドクの問題に集約されているとも言えます。多くのポスドクの人たちには子どもがいません。生活が厳しくて、育てられないんです。また、フリーターやニートの人たちもそうです。人生設計をして、子どもを作るのが難しくなっているんです。

 

 これからますます相当厳しい世の中になってくる中で、フューチャーラボラトリとして、学生向けのインターンシップをボランタリーに行ったり、社会還元的な社会起業家創出といったエリアの仕事を増やしていこうと考えています。

 

 

―――橋本社長のこうした考えをお聞きになられて、フューチャーラボラトリにどんな期待を持たれますか?

 

木田

 私どもはこれまで、保育の中で社会問題になっていることを解決するために、保育の中身に工夫を重ねてきました。

 

 それは事業を継続するために必要なことは、目先の利益だけではなく、問題になっていることを解決するための力強い思いと努力が必要だと思ったからです。それを解決し、ビジネスに結びつけた時、会社は大変重要な存在価値を持つと思います。

 


 それを実現しているフューチャーラボラトリは、素晴らしい会社だと思いますし、これからはますます、世の中に大切な存在になっていくと思います。ぜひ、環境問題に対して画期的な提案ができる、ポスドクの集団を作っていただきたいと思います。