第3回 木田聖子氏 保育ビジネスには、保護者・保育士・経営者、3つの視点が必要。夢を追い続ける!ベンチャー・ドリーマーが語る(4)

「この園があって、よかった!」と喜ばれる園づくり

―――最後になりましたが、チャイルドハートの今後の展開についてお聞かせください。

 

木田

 チャイルドハートの今後の展開としては、保育の質を維持するためにも、性急な展開はせずに、多くとも半年に1園程度を手がけていきます。特に今後は直営は出さず、企業内や病院内、大学の研究施設内などに委託運営の形での展開に力を入れていく予定です。

 

 ひとつひとつの園を子どものように愛情をかけて育てて、地域の人や利用いただいている保護者のみなさん、働いている保育士、そしてなによりも子どもたちにとって、「この園があって、よかった!」と喜ばれる園づくりをしていきたいと思います。

 

 

―――では、木田さんのこれから追い続けたい夢はどんなものですか?

 

木田

 今度の夢はとっても大きな夢です。さきほども申しましたが、最近、ベトナムでの企業内保育に関してお話を進めています。こうした海外進出の話になると、断然、中国の話となるのですが、最近ではベトナムに大きな工業団地が増えていて、工場が中国からベトナムにシフトしています。

 

 ベトナム人はきっちりしていて勤勉なところが日本人と似ているところがあって相性がいいのだそうです。最近の中国に比べると賃金も安いという事もあります。そこに企業内保育園を作りたいと考えています。


 それには理由がありまして、ベトナムはまだまだ発展途上で、まるでタイムマシンで過去に戻ったと錯覚するほど、昔の日本を思い出させるようなところがあります。そういうところでは、保育園が絶対必要になると思います。進出する日本の企業内で子どもを預かる施設が必要になるし、もうひとつはベトナム人のマネージャの子どもを預かる必要も出てくると思います。

 

 ベトナムでもそうなのですが、小さな子どもたちが、何かを売ろうと車に近寄ってきます。先日もダイビングをしに行ったセブ島で、子どもが貝を見せにきて、いくらです、と言うことがありました。そういう子どもたちを企業内の保育園で預かって環境などについて教育をし、その親には工場で働いてもらい生活を向上させるようにしたいんです。

 

 ネパールの工場に保育園を作った女性がいるのですが、工場の生産性もよくなり、お母さんたちの収入も増えて、一石三鳥になった、ということがありました。こういうことがベトナムでもできるんじゃないかと考えています。ベトナムの郊外には映画に出てきそうなお洒落で豪邸のようなお家があるんですが、ベトナムに進出することができたら、そういう家にレンタルで住んで、日本とベトナムを行ったり来たりしながら、仕事を続けたいですね。

 

―――夢を追い続けるのは大変だと思いますが、持続しつづけるためのコツはありますか?

 

木田

 夢を形にしたいといつも思っていますし、到達したらそれはもう夢じゃないんです。夢は手が届いたら、夢ではなくなります。私は、目標とか夢があって、それを追い続けることが、とても好きなんです。それに私はこの仕事を仕事だとは思っていないんです。夢は私の生活の一部だし、いつも自然体なんです。


 そういう意味では、むしろ夢がなくなることの方がしんどい。こう見えても仕事も遊びもバリバリやるタイプですし、なんと言っても性格がポジティブでストレスがたまらないことがいいんだと思います。

 

―――今日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました。